「第4回いわて民話まつりin雫石」に参加しました2019年06月26日

参加者を代表して、千田直さんから報告がありましたので、以下掲載します。

 

「第4回 いわて民話まつり」は6月22日(土)、これまでの葛巻、北上、九戸に続いて雫石で行われた。北上民話研究会からは4名参加(語り手は3名)した。

全体の参加は6団体、2個人で、語り手は18名。地域別では一関、西和賀、盛岡、雫石、滝沢、葛巻、九戸、とそして北上(東京)と大分広域となった。

会場は雫石町中央公民館野菊ホール(約800人収容)。ホール名の由来は雫石民話の「二度咲く野菊」からとったものとかで、いかにも民話好きな町らしいネーミング。

これまで「いわて民話まつり」の会場は牧歌的なコッテージ、茅葺屋根の古民家、豪農の家屋等屋外的施設の利用が多かったが、今回は室内の近代的な多目的大ホール。今回はそれが大正解、朝からの大雨で列車運行を見合わせるほどの雨。

また、雨で農作業ができなくなり、農家の人達が大挙して民話まつりに詰めかけた。それで民話まつり参加者は主催者側想定の200人をはるかに超え、約2倍強の450人となり、結果的には雨が幸いした恰好。

民話語りに450人もの聴衆は初めて。その聴衆に後押しされて、語り手の皆さんは力を入りそれぞれの地域の伝承文化としての民話を面白おかしく語り、聴衆を大いに沸かせていた。聴衆も話を楽しみながら大いに笑っていた。

舞台の語り手にはスポットライトをあて、語り手のバックには影絵を映し出し、話内容によって影絵をいろいろ変える屋内ならではの素晴らしい演出。

今回の特筆は雫石・語りっこの会の中学1年生の沼野友香さんが次世代の語り手としてデビューしたこと(岩手日報も写真付きで紹介)。各団体が若い後継探しで苦労しているのに、80代、90代のおばあさんに交じって好きな民話語りを練習して堂々と発表、羨ましい限りです。

特別出演は「雫石高等学校郷土芸能委員会」の踊りと太鼓の演舞。昨年岩手県大会で優勝し、今年7月に岩手県代表として、佐賀県で行われる全国高等学校総合文化祭 郷土芸能部門の大会に出場するそうですが、本当に踊りは流石でうまかった。

我々ふるさと北上民話研究会(持ち時間3人/20分)の発表は

1.「侍と雀」・・・阿部光子  2.「南部藩と仙台藩お国境」・・・千田直

3.「奥満様の宝馬っこ」・・・薗牧枝

を披露し沢山の拍手をもらった。                         (千田 直)

 

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