北上市企業懇談会2022(東京会場)参加報告2022年07月8日

北上市が主催する首都圏の企業への誘致のための企業懇談会3年ぶりに開かれ、北上ふるさと会から八重樫副会長(産業人会会長)と菊池幹事長が参加しました。以下、両氏の報告です。

本懇談会の目的は「北上市が、更なる地域産業の隆盛を期すため、工業団地への企業誘致を狙いとし、北上市への理解を得ると同時に、北上市におけるビジネス環境への意見を伺う。」とのことで対象は「関東地域の企業及び北上市内関連企業、理工系大学、関係機関、金ヶ崎町、北上市議会、北上市」としてます。

  1. 日 時  令和4年7月7日16:00-18:00
  2. 会 場  帝国ホテル東京  「光の間」

【 タイムテーブル 】

①16時00分     開会

②あいさつ:髙橋北上市長

「3年ぶりの開催となり、140名を超える多くの皆さんに参加していただき感謝申し上げます。コロナ禍の中、各企業の皆さん非常に制約のある活動を強いられてきたと思いますが北上市は2年間の経験を得てこれからは、ウイズコロナの方針を立て、正常な活動を進めていき、企業活動を支えていく予定です。入場前にポスターをみた方もいらっしゃると思いますは8月6,7日北上・みちのく芸能祭りも3年ぶりの開催となりますがしっかり工夫を凝らしてコロナ禍の中実施する予定です。ぜひともご参加願います。企業活動されている中で一番困っていることは人材確保だと思います。岩手県内のみならず東北各地から毎月数10名程の若い人が北上に移り住んでいるのが実情です。心強いことです。若い人たちにきてもらうようにもっともっと魅力的な市になっていかなければならないと思います。

これからキオクシアの早川社長に講演をしていただきますが、コロナを吹っ飛ばすような元気になる話を聞ければいいなと思っています。そのあとの名詞交換会を有効に使っていただき、今後の企業活動につなげていっていただきたいと思います。

③ 映像上映

「2021年トリプリアニバ-サリ関連の映像 約20分」

④16時20分      講演  (1時間程度)

演題:「デジタル社会を支えるフラッシュメモリ」

講師:キオクシア株式会社  代表取締役社長  早坂  伸夫   氏

キオクシアホールディングスは本年4月から北上市の記憶媒体のフラッシュメモリ-工場に新棟建設を始めている。総投資額は1兆円規模で米ウエスタンデジタル社と共同で分担する。同工場のメモリ-の生産能力は2倍程度になるとのこと。

北上工場は2019年10月に第一製造棟が完成し、現在、建屋内の半分以上に製造装置を入れて生産を進めている。

キオクシアHDがてがけるフラッシュメモリ-はスマ-トフォンやデータセンタ-などに利用され、第5世代通信規格(5G)やAIの普及で需要の増加が見込まる。キオクシアは韓国サムソン電子とシェア争いをしており生産能力の拡大を進めている。(新聞記事一部 引用)

 

⑤17時20分     名刺交換等  (※飲食はなし)

⑥18時00分      閉会

 

【 八重樫雑観 】

1.「北上市産業ビジョン ネット de 座談会」に関連して

今回の懇談会では「北上市産業ビジョン ネット de 座談会」の開催に向け、髙橋市長へのお礼と市関係者の方々へのご挨拶を考えていました。パンフは事前準備

高橋市長とは懇談会開会前にご挨拶させて頂き、改めて持参したパンフをベースに少しお話しをさせて貰いました。改めてお願いができて良かったと思います。

及川副市長との話しでは「はいはい、このイベントについては聞いていますよ」「いつも色々考えてやってくれてありがとうございます」との言葉を頂きました。役所の中では今回のイベントは周知されているようでした。

金ヶ崎町の髙橋寛寿町長との話しでは開口一番「ほぉ面白いことをやっていますね」でした。「皆さんコロナだから直接会うことは避けたい感じ?」と話しがあったので、「いや北上に居る人も首都圏に居る人も離れた場所から同時に参加できるようにするため」と話し、「なるほど」と納得してました。

UTOの宇土社長にもパンフを基に説明をさせて頂きました。昨年のフェスタでは参加はしたがオーディオ関係が上手くいかなかった。今年もチャレンジします、とのことです。久しぶりにお会いし元気そうであったことにまずは安堵しました。

その他、企業立地課の髙橋係長などにもパンフを渡しながら説明をしました。しかし今回準備したパンフの配布はあまりできませんでした。事前にテーブルに置かせて貰うとか大学関係資料のように自由に持っていけるような準備、お願いをするべきでした。

2.その他

・北上市の紹介映像として2021年トリプルアニバーサリ関連の映像が放映されましたが、産業人会や集いの場でも放映できたら良いなと感じました。データ拝借の可否など市へ相談をしたいと思います。

・キオクシアの早坂社長とは数年前に人材獲得のため、キオクシアの方がわざわざ台東区にある私どもの会社にまで足を運んで頂いた話しをしました。依然として人材の獲得には苦労をしている模様でした。挨拶のため後ろに並んでいる方も多かったためネット座談会については話しませんでした。

コロナ禍により飲食ができないため、これまでのような参加者同士の交流は難しく残念でしたが、高橋市長や及川副市長等とネット座談会の話しができたのでまずは良しとしたいと思います。

 

【 菊池雑観 】

はじめて企業懇談会に参加しましたが、髙橋市長から北上市の現状と今後の市政に対する方針(意思)表明があり、北上市への代表的誘致企業のフラッシュメモリ、キオクシア会社紹介の講演を聞き、北上市の今後の明るい未来が見えてくるようにも思えました。

事業活動を進めていくうえで、ヒントを得る場としても有効とおもえますので今後、企業懇談会には北上ふるさと会では産業人の現役の方、特に若い方に多く参加していただきたいと思いました。

北上市は工業団地への企業誘致を進めてますが、私は今から約40年前、会社が欧州に英国工場を設置することを決め、その推進プロジェクトの一員として約1年間英国に出張しました。昨年、プロジェクトメンバ-がその記録、思い出話をまとめた本を発行しました。工場設置場所、時代、業種、事業規模等、大きく異なり同列に考えることはできませんが、「①プロジェクトメンバ-の人間関係②本社・プロジクト間のコミュニケ-ション③現地従業員の優秀さ④部品外注会社の存在⑤出張者、出向者への地域住民、行政の生活面でのフォロ-、特に食事面で不安なし、北海の海産物が新鮮、豊富そして安価」等で頑張れたというのが総括コメントでした。北上市はいうまでもなく既に多くの施策が準備・実施されていますが、北上に誘致された企業がますます発展していくためにも、そこで働く方々が魅力を感じる北上市であり続け、北上市とともに成長していくことを願い、ささやかながらどのような支援の方法があるのか考えつづけていきたいと思います。