今回参加したふるさと北上民話研究会の千田直さんから以下の報告がありました。
第5回いわて民話まつりin滝沢に参加して
2023年10月8日、4年ぶり開催の「いわて民話まつりin滝沢」にふるさと北上民話研究会から井藤佐和子さん、阿部光子さん、千田直(出場予定の高橋道直さんは体調不良で欠席)の3人で参加してきました。
会場は日本一人口の多い村から市政を引いた滝沢市のチャグチャグ馬っこの中心施設「ふるさと交流館(チャグチャグホール)」で12時から15時まで、6団体、1個人で15演目の語りが行われた。
参加地域は雫石、滝沢、盛岡、葛巻、九戸、北上(首都圏)、一ノ関、岩手の広範囲地域からの参加があった。演者は一生懸命に各地区の民話を地域色豊かな方言で語っていたが、今回、台詞見ての発表や標準語に近い、読み語り的な発表もかなり見受けられた。
雫石の演者は本当に聞かせる民話を語っていた。北上は話の内容が面白かったのとゆっくりと大きな声での発表したことで、観客受けし、たくさんの笑いと大きな拍手を貰っていたよと大会関係者から言っていただいた。
観客は200名強(若い人は殆どなし)で、3連休の中日にもかかわらずたくさん来てくれ、熱心に民話を聞いてくれた。又主賓挨拶に来た市長も最初から最後まで聞いてくれたのには驚かされた。
第4回の雫石(観客450名)もそうでしたが、雫石・滝沢地区の民話好きには感心させられた。会場名が今回は滝沢の「チャグチャグホール」、前回の雫石は民話「二度咲く野菊」にちなんだ「野菊ホール」と民話が生活に密着している感が強かった。
ただ、各団体は新規加入者がなく、老齢化が進み会の維持に苦労しているとのことで次回開催を懸念していた。大会会長も今回開催直前にダウンし、新会長になったばかりだった。
そんな中今回は青森五所川原の民話団体12名が案内を貰ってきていたが、次回から参加の予定のもよう。
主催者側は民話を語る人がいて、聞く人がいて、それが文化として継続することを願って苦労しているようだったが、なんとか、次回の開催ができそうなので、一安心して開催地を模索していた。
(千田 直・記)