第67回大江戸探索会(小金宿界隈)報告2016年06月6日

 昨秋の松戸駅エリア探索に次ぐ、今回の松戸市北部(馬橋駅~小金駅~新松戸駅)の探索会では、まず、今日の馬橋(まばし)という地名が、室町時代に馬橋(まはし)ということで登場したことを知り、『地名に歴史あり!』と小生は驚きを禁じ得ませんでした。さらには、江戸時代の俳人・小林一茶が、全国各地を旅していたことは知っていましたが、馬橋で油屋を営んでいた俳人・大川立砂(りゅうさ)が一茶の有力なパトロンの一人だった、ということ等で驚きました。
 次に、驚きということでは、小金に徳川家康の五男・武田信吉(のぶよし)が母・下山殿(おつまの方、秋山夫人)と一緒に暮らしていた、ということでした。五男が武田姓なのは、かの甲斐の武田信玄・武田氏と縁のある息子に『武田』を名乗らせ、その名跡を継がせようと計画。しかし、母が小金で亡くなり、信吉も佐倉藩10万石移った後、1603(慶長8)年に21才という若さでこの世をさってしまい、信吉に子供がいなかったため、とうとう名門武田氏が、断絶してしまったということを本土寺で知った、という次第でした。
 そして寺というと、今探索会では、水戸街道沿いに東漸寺等の多くのお寺に、神社も蘇羽鷹神社等を見てまわりました。
最後に、好天に恵まれ過ぎて?暑さ厳しい中を2万歩以上も歩くということで、大変お疲れさまの探索会でしたが、本当に楽しい1日でした。探索会参加者、とりわけ素晴らしい資料を準備して頂きました案内人・小原寛さんと事務局・薗牧枝さんに多謝。      (会長 菊池威)

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