私は、国技館正面マス席で、アキラの親父らと声をからして応援しました。余りにも 完璧なアウトボクサーに成長していたので、これまでの彼の努力に感激しました。
実は試合直前に 親父さんからの耳打ちで、「10月13日に北上マラソン(フル公式)を走り、先の井岡戦で違和感が生じていた左膝を悪化させ、十分な状態にまではコンデションを上げれていないので・・」とかの情報があり少し心配したが、実戦ではその素振りも見せずに、フットワークが最後まで軽快で、それが試合を決めた要因になったようで、ナマでの観戦なだけに素人の自分にもそれがよく理解できました。彼の脚ばかり気にしていたが12Rになっても変わらず軽いのに一層感動しました。12R2分35秒、つまりゴング25秒前、感動を抑えきれずに、あらん限りの声を張り上げて、「アキラー アキラー」の声が自分の口から思わず飛び出したが・・それが国技館全体を揺るがすアキラコールになり、最終ゴングまでつづきました、図らずも全館のその音頭取りになっていたのです。生涯の最高の思いでの一つになりました。
最後の10秒は眼が潤んで目の前の出来事が全く見えていませんでした。でも、全体を通じて、隣の席で 長女4歳がタイミング良く繰り出す「オトウサンがんばって!」の黄色い声は、その都度館内に響き、自分の声援など足下にも及ばないもので、家族の「力・絆」というものを改めて認識させられました。
北上のアキラ隣組グループに混じっての茶水での祝勝会のビールの旨さは 格別、歳も忘れて午前1時まで呑んでいたのでした。またも活きる力を呉れた後輩アキラ君に改めて感謝、一戦でも長い防衛を念じます。北上ふるさと会の 一人としても、会員皆さんの一層の応援を期待しています。
(投稿者:千田正雄)
掲載写真は八重樫東講演会速報ブログより転載