「創造性トレーニング」と題した渡邊嘉二郎法政大学教授(北上ふるさと会会長)の最終講義を聞いてきました。
「アイデアを創生する能力すなわち創造性は天賦の才ではなく、いくつかの方法を学びそれを繰り返しトレーニングし努力することによって習得できるものである」は、45年にわたる彼の学者としての経験から導き出された仮説、というより彼の確信であることが聴衆の心に響きました。工学部教授としての経験から得た多くの技術的事例を紹介し、難しい理論を排除しながらの話は、なかなか説得力のあるものだったと思います。この考え方は、工学の分野だけではなく、我々の生活そのものに応用できるものだからです。
因みに、彼は東工大の大学院で付与された工学博士に加え、数年前には東京医科歯科大から医学博士も取得しています。これも創造性トレーニングの成果と言えるでしょう。
彼は私の黒北同期生の唯一の博士ですが、北上ふるさと会の会長としての存在は、我々の大きな誇りだと思っています。
(幹事長:小原磯則)