梅雨の真っ最中であるが、中旬から下旬にかけて、日本列島南から順次梅雨が明けてゆく。強い日差し・雷・夕立と、徐々に盛夏の絶頂へと達していく七月。子供の頃待ち遠しかった夏休みも始まる。ふるさと北上の子供たち(わらしぇど)も梅雨明け、そして夏休みを心待ちにしていよう。
みちのくの星美しき文月(ふづき)かな 石田踏花
子供の頃倦かずに眺めた夏の夜の星。梅雨が上がったなら、ふるさとに帰って、街の灯に邪魔されぬ夜空に煌めく星を倦きるまで眺めていたいものだ。いつもは毎月の定例会の報告をするのだが、今月は閑話休題。
いや、毎月の報告も閑話(むだばなし)ではない。民話研究会の活動を広く知ってもらうのに役立っていると思う。で、今月は民話会の立場とでも云おうか、語り以外の活動についての考え方とでも云おうか、その話をしたいと思う。
この会は民話研究会と銘打ってはいるが、“民話を楽しもう”という人たちが集まった単なる趣味の会ではない。また、月謝を支払ってのカルチャースクールでもない。
ふるさと北上が大好きで「北上ふるさと会」の組織の中に入っているのである。したがって北上市から活動資金の援助を得ている。
活動内容は、以前は年一度開催される「北上ふるさと会」のパーティー席上での発表のみであったが、年を追うごとにメンバー各々が研鑽を重ね、「語り」が上達するにしたがって、ボチボチと外部からのオファーも来るようになった。毎月の定例会では「語り」の練習をしているのだから、「語り」の活動の場が増えてきたことはうれしい限りである。しかし北上市から活動資金の援助を受け、「北上ふるさと会」の下部組織にある以上、何か北上市の役に立ちたい、手伝えることがあれば手伝いたい、と考える。
さまざまな意見があるだろう。民話を通しての貢献だけで充分ではないか、との思いもあるに違いない。でも、民話研究会が北上市と共にあることを考え合わせると、北上市が東京での観光を兼ねた物販などの手伝いを通しての貢献は「関東に在住し、ふるさと北上を偲ぶ」我々が「やっていいこと」いや、「やったほうがいいこと」ではないかと思うのである。民話研究会のメンバーが「語り」を伴わない販売応援をしているのはこういった理由からなのである。
北上ふるさと会の皆さん、銀河プラザ等で北上の催しがあるときは、民話研究会のメンバーは微力ですが必ずお手伝いをしております。皆様も是非遊びにいらしてください。
先月22日~24日の3日間、銀河プラザで「魅知の国、きたかみ・にしわがものがたり」を開催した。その時のワラビ・アスパラ・ひとめぼれで作ったそうめん・マキザワミートの燻製牛タン(口内町)など大好評でよ~く売れた。帰宅後食べたが実にうめェがったァ。
どんどはれ 09・7・1
吾亦紅