あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
皆さんはどこで正月を迎えているだろうか。どんな雑煮を食べているだろうか。
ふるさと北上の雑煮は「ひき菜汁」である。「ひき菜」とは、大根を繊六本(せんろっぽん)に切ったもののこと。昔、年の暮れには、母親が雑煮用と膾(なます)用に大根を山のように切っていたものであった。ふるさとで正月を過ごしている人は、懐かしいひき菜の雑煮を食べていることだろう。帰省せずマイホームで正月を送っている人は、それぞれに連れ合いの味を楽しんでいるであろうか。
なんでもよし。どこの味でもよし。元旦に、ハレの日の食膳を飾る餅を、今年も食すことができたことに感謝したい。
ふるさとは北東北と言うのに、暖かな十一月・十二月初旬で、積雪は少なかったようだ。それが中旬以降ドカッと降った。「北国の正しい冬」と言えばそれまでだが、ふるさとは春三月、いや、四月まで雪の中で過ごさなければ成らない。金子みすゞの雪の詩を一篇紹介しよう。
積もった雪
上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしていて。
下の雪
重かろな。
何百人ものせていて。
中の雪
さみしかろな。
空も地面(じべた)もみえないで。
昨年最後の定例会報告
十二月三日、雨で寒い日であった。にもかかわらず、及川さん、阿部さん、小野寺さん所用で欠席したが十三名の出席。喜ばしい出来事は、しばらく休会をしていた井坂治代さんの会への復帰であった、おかえりなさい。また、十一月に聞くことの出来なかった石附さんの「鹿踊りのはじまり」。今回はじっくりときかせてくれた。承子さん、横井さんの語り、佐和子さんの意欲的な挑戦、薗さんのふるさと口内に伝わる話、全会員、最後まで前向き・精力的に取り組んだ締めくくりの定例会であった。
定例会後の忘年会には、民話研究会の創始者の一人である千田素直氏と、ふるさと会の役員である高橋仁氏が参加し総勢十五名で賑やかな楽しい会となった。
こうして幕を閉じた平成二十一年。
昨年は「来年は十周年!来年は十周年!」とお題目のように唱えてきたが、年が明け、いよいよ本番「十周年」を迎える。会場の手配など、やらねばならぬ具体的なことは沢山あるが先ずは何より皆の語りが最大のテーマである。ふるさとに帰って、懐かしい顔を見ながら、チョット自慢げに語る日を楽しみに、皆でモチベーションを揚げていこう。
どんどはれ