正月・豆まき・ひなまつりとトントンと時節が移ってゆく
降りながら退りゆく雪弥生かな 阿部みどり女
三月を迎えると、「春三月」とか「三月弥生」とか、単独で「三月」と呼ぶことはない。
それほどまでに、もの皆芽吹く三月を人々は待ちわびて冬を過ごす。関東地方は、二月に梅がほころび、三月ひなまつりには桃の花が添えられる。
二月の中旬からテレビのニュースで取り上げられる各地のひなまつり。各民家を一軒ごとに開放し、その家のご先祖様からのおひなさまを飾ったもの、古いおひなさまを一箇所に集め、何千体も並べたもの、高く高く高くひな壇を作り上げたもの等などさまざまであるが、何処も独自の工夫を凝らし、町おこしとしているようである。
ふるさと北上でもそのようなことをやる模様である。昔は、おひなさまの頃はまだ雪があり、花がなく、桃の花のかわりに猫柳を飾ったものであった。北東北の春は「梅・桃・桜」と雪がとけてから一斉に花開く。“降りながら退りゆく雪”を実感するのはまだ先のことであろう。ふるさとのおひなさまに添えられるのは、今でもホワホワの猫柳なのであろうか。
二月の報告
みちのく三大桜名所 北上展勝地発!
二月十一日・十二日・十三日の三日間、展勝地レストハウス選定の北上・西和賀の特産品展示即売応援と語り、一日二回口演。期間中は生憎の天候であったが、毎度によく売れた。圧巻はレストハウスが持ってきた餅!! 朝二時半に起きて、四時から餅つきをし、八時の「はやて」で運んできた「くるみ・ごま・あんこ」の餅であった。搗き立て・できたての餅を台車に積み、慣れぬ東京駅のホームでエレベーターを探し、タクシーで銀河プラザへ。着くなり声を嗄らしての販売。三日間続いた。その熱意が買い物客に伝わり、よく売れていた。拍手を送りたい。
語りの口演は、今回物販品が多かったので例年より椅子の数を少なめにしたせいもあるが座って最後まで聞いてくれた聴衆の数は少なく感じた。が兎にも角にもメンバー全員発表できた。これは会にとって大きな収穫であった。自信を得た人、自分の語りを反省した人、皆が次の大きな舞台である十周年記念の口演につなげて欲しい。販売応援者延べ34名。会全体で参加協力し、盛り上げた三日間あった。
三月四日の定例会後、旨い酒を飲みましょう!
喧々囂々の反省会。みんなの感想がたのしみだ~!
どんどはれ