民話研究会

吾亦紅こと、元会長 小原正彦エッセー

会長エッセイ2010年4月・・ きたかみの春・展勝地では・・
吾亦紅のひとり言・四月

きたかみの春・展勝地では桜の開花宣言を、山里では鶯のコンサートを待ち望んでいることだろう。で 民話を一つ紹介しよう。

    鶯の谷渡り
  むが~しむがし、あるどごに馬鹿婿いだったど。この馬鹿婿、冬になって出稼ぎさ行ぐごどになったづもな。
  家出はるどぎ、嫁ごのごど心配ぇになって、
「オレ百日も家あげるども、オレのいね間に嫁ご間男するどわがねがら、嫁ごのアソゴさ印っこつけでぐべ」って、嫁ごの大ェ事などごさ鶯の絵っこ描いだづもや。そして、「この絵っこ消さねェように留守番してでけろな」
って嫁ごさゆって出がげだんだど。
  春になってこの馬鹿婿帰ェって来たど。帰ェってきて、す~ぐに嫁ごのアソゴ見たづもな。したっけば、
「アリャ!オレ描いでった鶯、まっと太ってらったはずだ。なんたら痩せだごど」
ってゆったど。したれば嫁ご、
「んなのす。んだたってしがだねェべじゃぁ。百日もの間、一回も何も喰せねェんだもの」ってゆったんだど。馬鹿婿ァ、
「うんだが、うだがァ、そういわれればそンだな。んでマンツそのごどはいい。んだども、オレ家出はるどぎ鶯、右さ描いでったはずだ。なして今、左さいるのや?」
って聞いだど。嫁ごァ、
「あやァなにすたってやァ。オメさんの出がげだのは十二月だよ。今は雪っこ溶げだ三月の終わりだじぇ。鶯、春が来たがら右がら左さ谷渡りしたんだァ」
ってゆったけど。   どんどはれ

 昔はふるさとにあった出稼ぎの風景。夫が、父親が、冬の間家におらず、寂しい経験をしたことのある者もいるのではなかろうか。

 三月の報告
定例会に新しい顔ぶれが三名。南舘美達さん、伊藤孝眞さん、武井美砂さんが見えた。
南舘さんはここ二年オファ~のあった専北東京支部総会で民話を聞いて興味を抱いて、伊藤さんは、口内ふるさと会準備委員会席上で阿部さんに勧誘されて、武井さんは純平画伯の紹介、と三人三様であったが南舘さん、伊藤さんの両名はすぐ入会してくれた。
薗さんにお手本として「年取りだぐね男」を語ってもらい、三人に台本をぶっつけ本番で読んでもらった。皆さんのうまいこと、うまいこと!  
とても読みずらそうであったがふるさとの言葉を容易に思い出してくれることを予感させる読みであった。この有望な新人に期待したい。
今月からまたコツコツと地道な努力の日々に入る。いつ・なんどき・どんな場で・誰が指名されても語ることが出来るよう、メンバー全員頑張っていこう!

   どんどはれ

  
  
スマホ、iPadにも対応しました。
 画面の幅によってレイアウトが変わります。スマホ、iPadでも見やすくなりました。 2014.3.22


事務局 小原磯則さんのfacebookにリンクします。


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