最終章。師走、のどかな時代は、走り回らなければ片付かないほど多忙な月だと感じたものだ。昨今は年中追い立てられているのか、豊かなのか、貧しいのか、穏やかなのか、忙しいのか、めまぐるしい世相である。
そんな時代の民話研究会十周年記念口演はまさに吾亦紅のようであった。だれが名付けたのか知らないが、気がついたら「吾亦紅」になっていた。吾亦紅は華やかさもあでやかさもないが、他の花の彩りや置かれる場所によって俄然と輝きだす。いいネーミングだ。民話研究会員全員が充実した一年であったと思う。
そこで今回は、吾亦紅みんなのひとり言(残念ながら一部の方になりました)とした。
*<勘治命> 沼田勘治
数年前、現代民話「カンツカの勘治(カンズ)物語」に出会って以来、現代の環境問題に警鐘を鳴らす物語の結末にスッカリ魅せられてしまいました。それ以来、この話を語るときは身も心も完全に「勘治(カンズ)」になりきります。
「こらぁ~!俺家(おれぇ~)の川、汚すのはどごのだれだぁ~っ、弁当さ詰めでぇ食ってすまうど~っ!」
*園 牧枝
民話研究会のおなかまの皆さんと色々な場所で発表をし、また田舎でのさと帰り口演もどれも楽しい想い出のひとつに残っております。これも会長はじめ、みんなのお力だと思います。
*小原純一
毎月ホームページを開いた時、今月はまだかなぁ・・どんな内容かなぁと楽しみにしておりました。中国古典があり、四季の昔ごとなどなかなか普通では眼にすることの無い、内容で毎回面白かった。それとイベントに向けて、語りのレベルアップや団結力を力説された。このコーナーが筆者の多用で消えるようですが、ぜひ何かの形で残るとよいと思う。
*及川 功
十年ひと昔。わが民話研究会もひと昔。
オリンピックやワールドカップじゃないけれど、ふるさとで・ふるさとの言葉で語る昔話。故郷に飾る、えなだり語の大イベント。ひと昔を記す 記念碑的行事を終えて、
さあ~!次のひと昔に向かって精進!!
*井藤佐和子
訛をどう表現するかが私の最大の課題でもありました。田舎生まれの私にとって、いつも聞き慣れている言葉、ずうずう弁がこんなにも大変だとは思いもよりませんでした。遠い昔の記憶を一つ一つ手探りで思い出すように一言一言が昔のあのころへと引き寄せています。まだまだずうずう弁との葛藤は続いている。それも民話ならではの奥深い闘いの一こまの醍醐味でありましょうか。これからも数多くの民話を親しみ愛し続けながら勉強を重ね、民話の世界へとひたすら歩み続けるだろう。
*小野寺るり子
吾亦紅さん、長い間お疲れ様でした。そして有難うございました。これからもよろしくお願いいたします。
~~話は聞いてもらって話~~
多くの活動の場を会として手に入れられたのも、吾亦紅さんはじめ先輩のみなさんのご尽力と伺いました。築き上げてくださったものを手の中から溢したくないなぁ~ と
新米の私は思いました。仲間に入れていただいたことに感謝!
何とかこれからも続けて生きたいと思います。
どんどはれ