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当日は午後5時過ぎまで雨。しかし開演の7時半には上がり、かがり火に火がともされ幻想的な雰囲気の中で、岩崎鬼剣舞保存会が躍動感あふれる舞を披露。そのあと、場所を屋内の駒形館小宴会場(24畳敷)に移し、8時から9時まで我々の発表会。
観客は夜遅い時間にも拘らず、50人強と部屋ぎっしり。
進行係の小野寺さんの「都合により参加できなくなった人がありプログラムに変更がありますが、民話会より選りすぐられた“美男美女3羽ガラス”でやってまいりますので、よろしく」とやった瞬間から「どっと!」と笑いを誘い、一気に語り部モードに。
高橋道直さんの「光る玉とよくばり爺さん」、小野寺さんの「手なし娘」、千田の「伝兵衛さんと半兵衛さん」、「虎猫と和尚さん」」と続き、そして道チャンの「カッコウとカッコウ鳥」、小野寺さんの「姥捨て」、最後に皆で「お・し・ま・い」の順で進行。観客はジイーと語りに注力し、中座の人は一人もなく、うなづいたり、笑ったり、大きな拍手を送ったり大いに楽しんでもらいました。そして「お・し・ま・い」で小野寺さんの「何が流れてきたと思いますか?」の問いに小学生の女の子が手を挙げ元気よく「もも」、それは「桃太郎の話ね」等とやりとりのあと、みんなで「おー1枚」「おー2枚」と数え最後に「おーしまい」と。ここでお開きを告げ、お礼を言いましたら割れんばかりの拍手。
その後、興味がある方からいろいろな質問、どんな団体か?どこで活動か?会員名数?等々。ケーブルテレビは来ませんでしたが、岩手日日新聞社がきていてホームページにアップとか。また、東京都中央区立有馬幼稚園の園長さんが来て、京橋をぜひ見学したい等。元湯オーナーの話では宿泊客は全て県外で東京、大阪が多くとか。民話に接する機会が少ないので新鮮に映ったのかもしれません。
次の日の朝、そのオーナーからこそっと「民話、評判よかったですよ」と。また、風呂へ入っていても、朝ご飯を食べていても、帰りのシャトルバスでも観客だった方から会釈をもらい、すっかり“スター気分”。
残念だったのは、今年も道チャンが大人のお話をできなかったこと。
夏油は今年、5月13日から11月10日までちょうど180日のみの開業。奥羽山脈の奥深く、ほんとに短い夏の日をみんなでいっぱい満喫してきました。観客から差し入れの紅白の「早池峰エーデルワイン」を3人で乾杯。旨かったこと!旨かったこと!
どんとはれ
記)2014年8月19日 北上民話研究会・千田 直