大江戸探索会

第43回終了報告

第43回目の大江戸探索会「靖国神社・北の丸公園・旧江戸城界隈を歩く」は無事終了
第43回目の大江戸探索会「靖国神社・北の丸公園・旧江戸城界隈を歩く」参加レポート

今回は、大妻高等学校教諭の寺尾隆雄先生の案内で、市ヶ谷を起点に、広大な旗本屋敷跡、鎮魂の靖国神社、そして江戸城天守台や松の廊下跡のある東御苑と、大江戸探索会の原点ともいうべき地域を回りました。参加者は29名。朝方はひんやりでしたが、気温もどんどん上がり、気持ちよく散策できました。

最初に皆が興味をそそわれたのは、旗本屋敷が多くあった麹町界隈の起伏。先生の説明で、この界隈が、前回の探索会でも勉強した武蔵野台地の東端にあたり、台地と谷地をうまく組み合わせ、戦略的に江戸のまちづくりが進められた結果であり、番町の番号も順番についていないことも理解できました。九段坂上にある灯篭が千葉からも見えた灯台だったことにも驚かされます。

靖国神社では先生からその成立過程や意味について説明を受けました。ユニークだったのは先生のリードで「九段の母」を半分照れながら皆で歌ったこと。この歌詞にある日本人の精神がわからないと神社の存在も理解できないとの先生の説明にこれまた納得。

江戸城の天守台跡では、目の前が大奥、その前が将軍のいた中奥、徳川の基盤を維持するため歴代の将軍がいかに後継者をつくることに腐心してきたかに思いをはせました。また、江戸の火災の大きさにはびっくり。明暦の大火(通称振袖火事)では、この江戸城天守閣を含めて実に江戸市街地の55%を焼失したといわれる。大都市防災の重要さを再認識しました。

多くの参加者が何度も来ているところなのに、寺尾先生の説明を聞きながら多くの史跡に新たな発見をし、われわれは名所旧跡をいかに漫然と見てきたかと反省させられる一日でもありました。

(小原磯則・記)

第43回大江戸探索会「市ヶ谷から東京」の概要

下記の要領で第42回の大江戸探索会を行いました。

  1. 1. 日 時 平成24年5月13日(日)
  2. 集 合 午前11:00 東京メトロ「市ヶ谷」駅A3地上出口
  3. 解 散 午後 5:00 JR「東京」駅前の予定
  4. コース
    • 東京メトロ「市ヶ谷」駅A3地上出口→二七通り→東郷公園→御厩谷坂→国木田独歩邸跡→大妻体育館(一番町教会跡)→大妻中学高等学校(津田塾の前身女子英学塾跡)大妻女子大学(旗本佐野善左衛門屋敷跡)→和学講談所跡→靖国神社(練兵館跡・大灯篭・大村益次郎像・大鳥居・競馬場跡・靖国神社式狛犬)→九段坂(昼食の予定)→千鳥が淵・牛が淵・→常灯明台・品川弥二郎・大山巌像→北の丸公園(田安門=枡形門、御三卿田安家・清水家跡、日本武道館、吉田茂像、清水門)→千代田区役所・千代田図書館(竹橋事件ゆかりの地・大隈重信邸跡)→東御苑(江戸城天守台跡・石室・松の廊下跡・富士見櫓=静勝軒跡・大番所・同心番所・大手門)→和気清麻呂像→平将門の首塚→新丸ビル→JR「東京」駅前解散
  5. 費 用 参加費500円、その他 交通費・昼食代・見学料等は各自負担
  6. 昼食は九段下周辺予定
  7. 案内者 大妻高等学校 寺尾隆雄(大妻高等学校03-5275-6057)

 


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スマホ、iPadにも対応しました。
 画面の幅によってレイアウトが変わります。スマホ、iPadでも見やすくなりました。 2014.3.22


事務局 小原磯則さんのfacebookにリンクします。


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