新生産業人会の第1回会合の報告2017年06月17日

在京北上産業人会の平成29年度の初会合が、6月15日18:30から、法政大学ボアソナードタワー25階で開催された。

昨年まで産業人会は、北上ふるさと会とは独立した活動を行ってきたが、設立以来10数年を経過して形骸化しているとの声が強まり、今年度からふるさと会に一本化するとともに、原点に返って、イベント的なものからより実務的なものを目指そうということになった。

参加者は33名と少なかったが、従来のように来賓を呼ばず、実務的な方向でいこうという趣旨は生かされた。新生産業人会としての最初の試みであり、議事進行や記録の面で反省点もあるが、参加者から次々と発言があり、先ずは充実した会合になったと思っている。

研修会の講演は、北上市商工部の八重樫産業雇用支援課長にお願いし、我らが北上市の産業政策の現状と問題点などを、わかりやすく説明して頂いた。現在、活況を呈している北上市の産業も、将来的には少子高齢化の影響は免れられず、厳しい現実に対応していかねばならないことも明らかにされた。

以下に、講師のプロフィールを含め、講演概要を示します。

 

<講演概要>

1 研修会テーマ

「北上市の産業振興施策について」

北上市商工部産業雇用支援課長 八重樫 義正

研修会資料(PDF)

 

2 概要

現在でこそ東北有数の工業集積地となった北上市でありますが、歴史的には藩境という恵まれない環境の中、先人たちが「工業」に活路を見出し、知恵を絞り工業化を進め継続して企業誘致に取り組んできた結果であると言えます。

日本全体が人口減少時代に入り、右肩上がりの成長はおろか、現状維持すら難しい経済情勢にあると言われ久しく経ちます。

地方の中小都市においては、地域経済を支える産業の振興に、今まで以上に、大都市以上に注力しなければならない状況であり、現・髙橋敏彦北上市長が推し進める「あじさい都市」は地域づくりだけではなく、産業面においても新たな境地を開拓しながら元気な北上市であり続けようとする地域政策であります。

今回は、当市が進める「あじさい都市」型の産業振興施策について、できるだけ分かりやすくご説明したいと存じます。

 

3 略歴

出身地域:北上市(旧江釣子村)

昭和60年 岩手県立黒沢尻北高等学校卒業

平成元年 筑波大学卒業

平成元年 北上市役所入庁(都市計画課)

その後、社会教育課、農政課、商工課、政策企画課、地域づくり課など

平成19年 財政課財政係長

平成24年 農政課長補佐

平成25年 農林企画課長補佐

平成27年 工業振興課長

平成29年 産業雇用支援課長

 

(文責:小原磯則)