第77回大江戸探索会(市川市中山~八幡界隈)の報告2018年01月29日

 寒波が日本全体に居座る1月28日(日)第77回大江戸探索会が市川市の中山~八幡界隈で行われた。折からの寒さで体調を崩している人が多いことから、参加者数が心配されたが、なんと40人近く集まった。
 午前中は、日蓮宗の大本山中山法華経寺中心。日蓮は鎌倉時代に「立正安国論」を幕府に献上するとともに、他宗派や幕政を批判したことから伊豆に流され、放免後も千葉(下総の国守護が千葉氏)と関係が深かったのは知っていたが、ここ中山が日蓮宗の中心とは知らなかった。広い境内のなか、本院や鬼子母神堂、聖教殿、祖師堂、五重塔など多くの歴史的建造物を見て回った。
 続いて、東山魁夷館記念館で丁度開催されていた日本画三山展(杉山寧、髙山辰雄、東山魁夷)を見て、同館で昼食。
 午後は、市川市文学ミュージアム、水木洋子、永井荷風、幸田露伴、歌手の岡晴夫など市川市ゆかりの文化人の地を散策した。市川が昔から多くの文人に愛されてきたというのは自分にとっては新たな発見であった。北上市と縁の深い作家の中津攸子さんも同市で執筆活動を続けている。
 今回の案内は会員の小原寛さん。松戸在住だが、事前に何回も当地に足を運び、素晴らしい案内書も準備してくれた。深く感謝の意を表します。
(小原磯則・記)