第2回いわて民話まつりin北上報告(その2)2017年06月28日

千田直さんからの報告の続きを以下の通り掲載します。

【懇親会と瀬美温泉夜語り】
みちのく民俗村口演後、瀬美温泉手配のバスで夏油高原温泉郷瀬美温泉に移動し、本館山吹の花で懇親会。参加は42名。県内4団体、ゲスト2名、関東近隣の民話関係11団体計17団体参加。
殆ど初めて会う人達の集まりであったが、「民話」を中心に会話が弾み、活動・つながり・関連などを紹介しあい、名司会とお酒(差入多数)の力で時間の許す限り盛り上がった。

懇親会は20:00で終了し、20:20より「第2回いわて民話まつりin北上」の「瀬美温泉夜語り」を始めた。

第一部「えなだりの昔っこ」
・高橋幸子・・・南部と伊達の藩境
・大平悦子・・・木仏長者
・渡部豊子・・・富山の薬売り
第二部「大人の昔っこ」
・及川功・・・・・縁だけ
・黒沢せいこ・・線香と万香
・大平謄一・・・四番目
・小野寺瑞穂・・三十一文字歌問答

各口演者は、独特の言い回しで多年培ってきた語りを面白おかしく披露した。聴衆は民話関連の他に瀬見温泉投宿客も多数参加してくれ、大いに盛り上がった。

【オプショナルツアー「鬼の館」と「鬼剣舞公演」の見学】6月25日(日)

瀬美温泉を9:30出発し、鬼の館へ。参加者は民話研究会と県外参加者。
案内の学芸員に鬼のテーマ博物館について説明を受けた。鬼をめぐる様々なことがらを集め、調べ、学びあう場として鬼の館は開設された。映像と陳列の世界中の鬼に関する展示物を見学しながらも詳細な説明も頂いた。我々ツアー客以外に地元の小さなお子さんもたくさん来館して、子供にも鬼は人気のようで妖怪も多数あった。
11:00より黒岩鬼剣舞を見学。県外の参加者は初めて見る勇壮な「魂」の躍動の鬼剣舞の迫力に圧倒され魅了されていた。帰り時間の関係で中座して鬼の館を退散したがもっと見ていたかったのクレームがあったので、8月のみちのく芸能まつりなどでの鬼剣舞の公演を紹介した。初めて間近で見る鬼剣舞は相当のインパクトと興味を注いだ。

【まとめ】

「第2回いわて民話まつりin北上」は“かやぶき屋根”の古民家という、民話語りにこれ以上ないという素晴らしい設定のもと、しかも天気にも恵まれ、無事、楽しく終了することができました。
民話発表の県内6団体のみなさん、ふるさと北上民話研究会の皆さん、ご苦労様でした、そしてありがとうございました。
たくさんの来場者に驚いておりますが、伝承文化としての民話の素晴らしさが伝えられたなら幸いです。
これは聴衆の皆様は勿論のこと、高橋市長・市役所関係者、関東圏から遠来の北上ふるさと会関係者等の応援の賜物と思っています。
また、開催にあたり後援して頂いた岩手日報社/北上観光コンベンション協会/北上ふるさと会、協賛の(株)展勝地/瀬美温泉/東北文化財映像研究所/(有)かぎや菓子舗にお礼を申し上げます。
北上にはみちのく民俗村、古民家、鬼剣舞、瀬美温泉等といった固有の“魅力”がいっぱいあります。これを“in北上”を通して発信できたのであれば民話同様、素晴らしいことです。
最後までお付き合いありがとうございました。

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