在京北上産業人会第一回環境及びエネルギー問題への取り組み及び最先端の施設見学に参加して!
2009年6月23日
菅野 建弘
去る6月21日、高橋洋明会長の案内により、江戸時代の治水の歴史、河川の付け替え、新田開発、見沼代用水と通船堀、明治以降の最大の治水事業荒川放水路の開削、青山士、小名木川の歴史、小名木川に閘門建設、荒川ロック・ゲート等を見学する貴重な体験をする機会を得ました。普段我々には関心の薄い事とは思っておりましたが、大変重要な事業。文化の発展は護岸工事から始まると言われておりましたが、改めて新しい発見を目のあたりに見る事が出来ましたし大きな衝撃を受けました。
特に荒川放水路計画においては明治43年荒川、墨田川、江戸川、綾瀬川など各河川が増水し堤防が決壊し浸水した家屋27万戸、被害者150万人にも達しました。翌年より建設工事が開始し、21年間の歳月にわたりようやく完成に至っております。
しかし昭和22年カスリン台風では関東以北を襲撃、荒川でも計画を上まわる洪水が発生し、その後昭和34年伊勢湾台風は全国に猛威を奮いました。
これを機に河口より堀切まで両岸に高瀬堤防を完成。現在荒川下流沿いの地域は海抜0メートル地帯となっております。 万が一堤防が決壊すれば壊滅的な被害が発生すると想定した国土交通省は幅の広い堤防「スーパー堤防」の整備にとりかかっております。
現在は該当地帯の住居にも呼びかけて、着々と進められておりますが、住み慣れた土地を手放すという辛い決断も強いられ、平行線のところもあり。しかし自然災害には先手先手と取り組んでいる様子がひしひしと感じられました。
始めての在京産業人会の見学会に参加して最先端技術の進歩の発展や環境問題の取り組み等について施設見学をし全く普段ふれる事の出来ない勉強をする事ができましたことは大きな収穫でした。
今後とも時間の都合がつく限り参加してまいりたいと思っております。会員の皆様方も奮ってご参加下さいますよう願っております。