第87回大江戸探索会(お茶の水界隈)の報告と第88回(田町界隈)のお知らせ2019年09月16日

8月31日、昭和館前10時集合で第87回大江戸探索会を開始する予定でしたが、色々ハプニングがありまして11時頃から開始となりました。参加人数は24名で気温33度位の真夏日で熱中症が心配なスタートでした。「昭和館」は、国民が経験した戦中・戦後の生活に係る歴史的資料・情報を収集、保存、展示し、苦労を次世代に伝える国立の施設で、第1から第8ブースまであり昭和10年頃から昭和30年ごろまでのくらしの移り変わりを伝える資料等が紹介されており、興味深く懐かしい展示が多くありました。

寺尾隆雄先生の案内による探索開始し、九段会館(かつての軍人会館=二・二六事件鎮圧軍の本部)を横目に見て通過し、涼を求めるとともにトイレ休憩にためホテルグランドパレス(金大中拉致の場所)、ホテルメトロポリタンエドモンドにて涼み体調を整えていた際、武道館で行われていた世界柔道選手権東京大会の各国出場の選手が多くいる中、100㎏超級で銀メダルを獲得した原沢久喜選手(百五銀行)に会えましたが、サインが貰えなくて残念でした。

北辰牧場跡は榎本武揚が明治の始めに、ここに牧場を開きました。幕臣である榎本が捕われの身になりますが、彼のオランダ留学の新知識を惜しまれて許され、新政府では幾多の要職を歴任しました。

堀留は江戸時代初期に神田川開削の際、日本橋川の神田川からの分岐点より堀留橋までの区間が埋められ、この付近が堀の終点となったことから「堀留」の名がある。その後再び開削され日本橋川となった。

昼食後、水道橋跡を見学し桜陰中高の遅刻坂を登るが炎天下、汗がだらだら流れ地獄の探索会であったが、東京都水道歴史館について冷房が効いていて生きた心地がしました。

「東京都水道歴史館」では、今から400年以上前德川家康が江戸に幕府を開いた頃より豊かな水への取組が続けられて、水は私たちの暮らしを潤し、江戸・東京の発展を支えてきました。2階の展示場には、江戸の上水井戸や木樋、古文書など、ここならではの貴重な資料に出会え、玉川上水にまつわる感動の物語、当時の長屋の再現空間など、想像が膨らむ展示で江戸の生活と水文化の発展を紐解いています。特に感動したのは、「玉川上水ものがたり」玉川兄弟の多大な努力と苦心の壮絶なドラマをアニメーションと人形劇にしたものでした。嬉しいことに入館料無料、冷たい水をペットボトルに無料で補充できて、大感激しました。是非、訪問してください。

その後、「ニコライ堂」を訪ねる、日本では有数のビザンチン様式の建築で、1962年に国の重要文化財に指定されました。「聖ニコライ」は1861年1月、当寺修道祭司であったニコライ・カサートキンは函館のロシア領事館付属聖堂の司祭として来日しました。日本語と日本文化を積極的に学び、常に変わることのないキリスト教である正教の教えを日本人に伝えました。聖書や祈禱所の翻訳をし、ニコライ堂を始めとして聖堂を日本各地に建てました。1912年冬、75歳で永眠し谷中墓地に埋葬されました。1970年に日本の亜使徒大主教聖ニコライとして聖人とされました。聖堂の中にあるイコン(icon)にはハリストスを始め、神の母マリヤや聖人、聖書の中の場面などが描かれています。正教会ではイコンを「天使の窓」と呼んで大切にし、イコンを通じ神、そして聖人に祈ります。と煩いロシア人の年配の女性と日系らしい女性が説明してくれました。

聖橋を渡り神田明神(平将門を祀る)へ天平2年(730)創建。江戸総鎮守として信仰され、神田、日本橋、秋葉原、大手町、丸の内など周辺108町の氏神となっている。2年に一度開催される神田彩は江戸三大祭りのひとつであり、寛永通宝をかたどった銭形平次の碑がユニークであった。(作者野村胡堂は岩手県出身)帰り際、冷たい甘酒を飲んで暑さに耐えて、湯島聖堂左に見て御茶ノ水駅にて5時20分解散しました。

反省会は15名参加で九州熱中屋で行い大いに盛り上がりました。そして会計の際驚きお店の主任が八木さんという女性で寺尾先生の大妻の教え子であることが判明し、世間は狭いと思いました。

(小原寛・記)

 

<第88回の予定> 

次の通り第88回大江戸探策会を計画いたしました。今回は久々に北上から高橋洋明先生が上京なされて案内くださいます。開催日は土曜日となっておりますので、お間違いにならないようご参集ください。

1 開 催 日 令和元年12月7日(土)

2 集合場所 JR山手線「田町」駅 午前10時

3 コース 第一京浜 → 勝海舟・西郷隆盛会見の跡碑 → 慶応仲通商店街→                                               慶応大学(図書館・福沢諭吉終焉の地・学内見学・学食)  → 竜生院(渡辺綱の産湯の井戸)  → イタリア大使館(大石主税以下切腹跡・見学不可)  → 三井倶楽部(大正2年築・非公開)  → 綱の手引坂 → オーストラリア大使館  →  綱坂 → 慶応中等部 → ハンガリー大使館  →  慶応女子校  → 宝生院(江戸時代の土蔵造り)  → 蛇坂 → 普連土学園 → 聖坂 → 済海寺(フランス公使館跡)  → 御田八幡神社(御田八幡の滝・湧水)  → 元 和キリシタン遺跡 → 成徳学園 → 山手線 田町駅

4 解散   田町駅 午後4時

5 参加費 500円、交通費・昼食代・見学料は各自負担

6 案内人 高橋洋明

7 そ  の  の他 雨天決行

≪問い合わせ≫ 菊池 威 090-2853-1305   薗 牧枝 080-5690-7141